カルムーンシート

カルムーンシートとは?

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カルムーンシートは、金属層と制振樹脂層から構成された高い振動吸収性能を持つ拘束型制振シートです。

振動エネルギーを制振樹脂層が熱エネルギーに変換して吸収します。

従来の遮音材料の常識を覆し、軽量で薄く、しかも静かにさせたい面に部分的に貼るだけで遮音が可能です。

樹脂層に粘着性があるので誰でも簡単に施工できます。

軽量、薄肉にもかかわらず高い振動吸収性能を発現するカルムーンシートは、様々な分野の振動対策、騒音対策として使用されております。

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特徴

  1. 高い振動吸収能力
    独自の樹脂分子設計、配合設計により抜群の振動吸収性能を発揮します。
  2. 簡単施工
    制振樹脂が粘着制を有しているため、施工は離型紙を剥がして貼るだけなので、特殊な工具(船舶タイプを除く)は必要ありません。(被着体表面の埃、水分、油分は十分に取り除いてください。使用環境により補助固定を必要とします。)
  3. 軽く薄い
    カルムーンシートは厚み1.3mm、重量約4Kg/m2(一般タイプ)にもかかわらず、高い振動吸収性を有します。軽くて薄いので事後対策にも適しています。
    (船舶タイプは厚み1.3mm、重量7Kg/m2 アルミタイプは厚み1.9mm、重量3Kg/m2
  4. 難燃性
    樹脂自体の難燃性と拘束型(金属)構成により、各種不燃・難燃承認を獲得しています。
    国土交通省建築基準法NM-0767、鉄道車輌材料燃焼試験「不燃性」15-620K
    NK:難燃性上張り材 06EPA35CV、JG:難燃性上張り材 第F-362号
    一次甲板床貼り材 第F-361号
  5. 耐久性
    拘束層(金属)が樹脂を覆っているため、紫外線等による劣化が少なく15年以上性能を発揮します。
    (加熱促進試験での推定値であり、保証値ではありません。)

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制振メカニズム

カルムーンシート 制振メカニズム

カルムーンシートは制振樹脂層に金属板層を積層しています。

問題となる音は、振動体が振動することによって発生します。その振動体にカルムーンシートを貼り合わせることで、振動体と金属板層にサンドイッチされた制振樹脂層が周期的にせん断変形します。

この変形を制振樹脂が分子運動に変換。摩擦熱として散逸されることで、振動そして固体音の低減が図られます。

カルムーンシートは、このエネルギー変換率が高く、振動減衰効果(制振性)に優れるため、高い遮音性能を発揮します。

  1. 振動体にカルムーンシートを貼り合わせることで、振動体と金属板層にサンドイッチされた制振樹脂層がせん断変形します。
  2. この変形を制振樹脂が分子運動に変換し、最終的に熱エネルギーとして散逸され、振動・固体落の低減が図られます。

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製品仕様

品名(品番) 一般タイプ
(305K03S)
船舶タイプ
(305K58)
アルミタイプ
(RSSK25)
入り数 30枚/箱 15枚/箱 25枚/箱
幅×長さ(mm) 300×500
材質 金属層 塗装溶融亜鉛
めっき鋼板
高耐食性鋼板 アルミニウム
樹脂層 塩素化ポリエチレン系樹脂
厚み 金属層 0.3mm 0.8mm 0.2mm
樹脂層 1mm 0.5mm 1.7mm
総厚み 1.3mm 1.3mm 1.9mm
重量 1枚 0.6Kg 1Kg 0.5Kg
1箱 17Kg 16Kg 13Kg
1m2 4Kg 7Kg 3Kg
使用範囲 使用温度範囲 60°C以下 80°C以下
曲面使用 ×
不燃、難燃認定 建築 -
船舶 - -
鉄道車輌 - -
航空機 -
電気製品 V-0相当 - V-1相当
物質規制対応 RoHS
ELV
EU指令
2009/251/EC

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難燃認定

カルムーンシートは各業界の難燃認定、証明証を取得しています。これらを取得することで、建築、鉄道、船舶、航空機、電気機器の防音材・遮音材・制振材として使用することができます。

建築関連認定

適応製品 305K03S、305K58
認定機関 国土交通省
不燃認定番号 NM-0767

建築基準法第2条第9号の不燃認定を取得していますので、建築分野の防音材・遮音材・制振材として使用が可能です。

船舶関連認定

適応製品 305K58
認定名 難燃性上張り材 一次甲板床張り材
認定機関 国土交通省
(JG)
日本海事協会
(NK)
EC TYPE EXAMINATION
(NED)
by NK ROTTERDAM
国土交通省
(JG)
認定番号 第F-362号 06FPA35CV - 第F-361号

IMO FTPコード パートV 表面燃焼性試験(火炎伝播性)A653(16)およびパートVI 表面燃焼性試験(火炎伝播性)A653(17)に合格していますので、船舶分野の防音材・遮音材・制振材として使用が可能です。

鉄道関連認定

適応製品 305K03S
認定名 鉄道車両用材料の燃焼性規格「不燃性」
試験機関 社団法人 日本鉄道車両機械技術協会
試験番号 車材燃試16-551-K

鉄道車両用材料燃焼試験により「不燃性」の認定取得をしていますので鉄道分野の防音材・遮音材・制振材として使用が可能です。

航空機関連認定

適応製品 305K03S、RSSK25
試験規格 CFR PART25.853(a)[Amdt.25-116]付録F Part1
試験機関 財団法人日本科学繊維検査協会
試験結果 合格

電気製品関連認定

適応製品 305K03S、RSSK25
試験規格 UL94
試験機関 株式会社UL Japan
試験結果 305K03S:V-0相当 RSSK25:V-1相当

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環境にやさしい

  1. 各業界の物質規制に適合
    カルムーンシートはCd、Pd、Hg、Cr+6、PBB、PBDE、DMFについて各物資規制RoHS(電気電子機器に含まれる特定有害物資使用制限指令)、ELV(廃自動車指令、EU指令:2009/251/ECに適合しています。
  2. 低いVOC放出量
    シックハウス症候群の原因の1つとされるVOC放出量は厚生労働省の指針値よりも非常に低いレベルに抑えられています。


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施工上の注意事項(禁止事項)

施工上の注意事項

  1. 金属板及び離型紙の端部で手指等を切断することがありますので、取り扱うときは手袋等を着用して下さい。またこすりつけるときはウエス(布)等を用いて下さい。
  2. 離型紙を剥がした後は、速やかに貼り合せて下さい。離型紙を剥がして長時間放置すると、粘着力が低下する場合があります。
  3. 貼り間違えたときは、新しいシートをご使用下さい。貼り直した場合、折れ曲がり部分が剥がれ、離脱する場合があります。貼り損ねたシートを剥がした後、再度ご使用にはならないよう、ご注意下さい。
  4. 貼り合わせ対象となる面の埃、粉、油分、水分等は十分に取り除いてから、貼り合せて下さい。
  5. 切断端面が、雨風あるいは紫外線に曝される場合、端部のコーキング処理等を行なって、端部が曝されないよう処理を行なうことをお奨めします。
  6. 使用温度範囲以上になるような高温場所での使用は、剥がれることがありますので、ご使用にはならないようご注意下さい。
  7. 冬季、低温場所での使用は、粘着力が低下しますので、シートや貼り合わせ面を暖めてから貼り合せて下さい。


施工上の禁止事項

  1. 埃、油分、水分が付着している場所では使用しない。
  2. サビが付着している場所や塗装が浮いている場所では使用しない。
  3. オイルがかかるような場所では使用しない。
  4. 折れ曲がったものを貼らない。
  5. 剥がしたものを貼らない。

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